メルヘンのように世界が見える奇病「不思議の国のアリス症候群」

Pocket

medium_4163739452 幼かったその時は不思議に思わなかったけれども今思えば奇妙な風景、心に残っていないだろうか?「不思議の国のアリス症候群」はまるでメルヘンのような世界が実際に見えてしまうその名の通り不思議な病気である。

奇妙な症状

ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』の挿絵

ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』の挿絵

不思議の国のアリス症候群(Alice in Wonderland syndrome)は1955年にイギリスの精神科医John Toddによって名付けられた何とも不思議な病気である。その症状はまるでルイス・キャロルのあの有名な「不思議の国のアリス」の世界に迷い込んだかのように、物が巨大に見えたり近くの物が遠くに見えたりする。さらには、時間が立つのが早くなったり自分自身がわずか数センチにちぢんでしまったように感じたりすることもあるようだ。以下にその症状をまとめてた。

  • 子供が自分の母親が自分より小さくなったように感じた
  • 蚊が数十 cm もあるように見えたりする
  • 視野の右半分だけが 2 倍の大きさになったように感じた
  • 自分の母親が緑色に見えた
  • 自分の片方の耳だけが何倍にも大きくなったように感じられる
  • 時間の進み方が速くなったり遅くなったりしたように感じる(出典 Wikipedia

これらの症状は数分で終わることもあれば数日つづくこともあるとのことなので結構恐ろしい・・・。

原因は不明

EBウイルス

EBウイルス

原因はよくわかっていないらしいが、どうもてんかんや片頭痛と関係があるらしく、それらの前触れとして患者が経験することがあるらしいということがわかっている。(出典 http://kenko100.jp/articles/120302001408/)さらに唾液から感染し、キッス病とも呼ばれるヘルペスウイルスの一種、EBウイルスの感染によって引き起こされることも知られている。

意外と体験者は多い

上記のようにEBウイルスの感染によって引き起こされることがあるが、このEBウイルス、実は日本人のほとんどが子供のころに一度感染している。そのため、幼少期にこんなような症状を体験したことがある人は意外と多い。

ルイス・キャロル自身も患者だった?

ルイス・キャロル

ルイス・キャロル

この病名の元となった『不思議の国のアリス』の作者であるルイス・キャロルは片頭痛に苦しんでいたことが知られており、ルイス・キャロル本人がこの病気の患者であり自身の経験が作品に影響を与えているのではないかとも言われている。さらに『ガリバー旅行記』のジョナサン・スウィフト、芥川龍之介や樋口一葉も患者であったと言われている。

コメント