皮膚がゴムのように伸びる「エーラス・ダンロス症候群」

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(Essential 細胞生物学,南江堂,P696より)

(Essential 細胞生物学,南江堂,P696より)

この写真は”伸縮自在の皮膚をもつ男”として1890年ごろに知られていたジェームス・モリスという男性を写したものである。このように皮膚が過剰に伸びるような症状を示すエーラス・ダンロス症候群をいうものが存在する。

コラーゲンに問題がある

関節の過屈曲(http://www.dermis.net/dermisroot/ja/39879/image.htm)

関節の過屈曲(http://www.dermis.net/dermisroot/ja/39879/image.htm)

エーラス・ダンロス症候群はそれほど珍しい病気ではない。様々な病態が存在するが患者数は全国に2万人程度といわれ、いままで紹介してきたような極稀な疾患に比べたら非常にありふれた病気といえるだろう。

エーラス・ダンロス症候群は体内のコラーゲンに関連する遺伝子に異常があるために発症する遺伝病である。皮膚が伸びるのは症状のほんの一部であり、関節が曲がりすぎたり、血管壁が脆くなるなどの重大な症状を示すこともある。

世界一皮膚が伸びる男

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上の写真は”世界一皮膚が伸びる人”として2009年にギネスに登録されたGarry Turner(ギャリー・ターナー)さんである。なんと腹部の皮膚が15.8cmも伸びるのだという。彼もエーラス・ダンロス症候群を患っていることを明らかにしている。以下の映像は彼がギネスをとった時のものである。

有効な治療法はない

残念ながらこの病気、有効な治療法は確立されていない。といっても発症したとしてもあまり影響がなく天寿を全うすることも多いのだが、もし実生活に支障をきた場合にはサポーターなどによって可動域を制限したりするなどの対策が行われる。