やめられない万引き「窃盗症」

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万引きの多くは経済的な理由によって行われるが、中には窃盗自体を目的として万引きを行う人々がいる。精神疾患の一種である窃盗症kleptomaniaの患者たちだ。

窃盗のための窃盗

窃盗症はその名の通り、窃盗を繰り返す病だ。多くの場合、万引きをするのはその商品が欲しいからであるが、窃盗症の場合は商品が欲しいのではなく、窃盗すること自体に意味がある。そのため、窃盗するものは一般的にはあまり価値のない物であったり、窃盗したものを捨てる者もいるという。

精神疾患の一種だとされる

この窃盗症、正式な精神疾患の一種とされ、診断基準まで定められている。

クレプトマニアの診断基準

  1. 個人的に用いるためでもなく、金銭的価値のためでもなく、物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。
  2. 窃盗におよぶ直前に緊張の高まりがある。
  3. 窃盗を犯すときの快感、満足、解放感を感じる。
  4. 盗みは怒りまたは報復を表現するためではなく、妄想または幻覚に反応したものでもない。
  5. 盗みは、行為障害、躁病エピソード、または反社会性人格障害ではうまく説明されない。

さらには、インターネットで調べてみたところ、クレプトマニア専門外来まで存在した。

刑罰と病の難しい問題

万引きは当然犯罪だが、窃盗症の患者はやめたくてもやめられず苦しんでいる人が多くいる。そういう人々は、万引きの損得を考えて犯行に至る訳ではないので、たとえ刑罰を受けるとわかっていても万引きに手を染めてしまう。つまり刑罰は再発防止にはならないのだ。「窃盗」という結果は犯罪であるがその原因は病にある。このことが窃盗症という病の最大の問題だろう。

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