脳を溶かす殺人アメーバー「フォーラーネグレリア」

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(National Geographic)

Image by D.T. John & T.B. Cole, Visuals Unlimited

上の写真はナショナルジオグラフィックによって撮影されたフォーラーネグレリアという種類のアメーバである。何とも愛嬌のある顔のようにも見えるが実はこのアメーバ、人間に感染すると脳をとかして殺してしまう何とも恐ろしい一面を持つ。

湖に潜む殺人アメーバ

フォーラーネグレリアは自然界の水や土壌にふつうに存在しているアメーバであり、以前までは人間に感染することはないと考えられていた。しかし1965年にオーストラリアで初めて人体感染例が報告され日本を含む世界各地で現在までに192例確認されている。(『人体寄生虫学』南山堂)

フォーラーネグレリアが潜んでいる場所は湖やプールなどのごく普通の水辺である。この殺人アメーバは人間の鼻から侵入し、鼻腔に出ている嗅神経沿いに脳内に侵入し、そこで猛烈に増殖して脳を融解する。恐ろしいことに患者はほとんどなす術もなく数日以内に死亡してしまうのだ。

致死率は90%以上

Naegleria fowleri(CDC http://www.cdc.gov/)

Naegleria fowleri(CDC http://www.cdc.gov/)

先ほど述べたように現在までに感染例は192例報告されているがその中で生き残った患者はわずか8例である。これは全体のわずか5%に満たない。

フォーラーネグレリアは日本でも報告されていて、1996年には佐賀県で25歳の女性が感染し、9日後に死亡した。またアメリカで2013年9月にわずか4歳の少年が感染したばかりである。彼はウォータースライダーで遊んだ時に感染したと思われアメリカでは去年の夏、3人目の感染者だったという。このように、感染者に若者が多いのもフォーラーネグレリアの特徴である。

感染は防げるのか

結論から言うと、感染を100%防ぐことは現段階で不可能だろう。なぜなら基本的にどこにでもいるアメーバであるし、感染の機序もよくわかっていないからだ。

しかし感染の確立を低くすることはできる。まず第一に湖や消毒されていないプールで泳ぐことを控えることだ。第二に、泳ぐときには鼻をつまむかノーズキャップをするなど鼻腔に水が入らないような努力をすることだ。

これからの季節なにかと泳ぐことが多くなるかもしれないがこんな恐ろしい殺人アメーバに出会わないことを祈りたい。

 (参考)
・wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%82%A2
・mail online (最近感染した4歳の少年について)
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2425349/Rare-brain-eating-amoeba-killed-boy-4-Louisiana-linked-Hurricane-Katrina.html
・『人体寄生虫学』(南山堂)

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